2015年10月15日木曜日

hanoi

8月、9月と調査でベトナムのホーチミンとハノイに行ってきました。
ホーチミンは初めて、ハノイは2回目。商業の中心としてのホーチミンと、政治・行政の中心の首都ハノイ。
どちらもものすごいパワー溢れる街です。

ハノイでは11世紀から続く36通り地区だけを歩き回り、この街特有の雰囲気は何で出来ているのかを考えながら写真を撮りまくり、色々目に焼き付けて帰って来ました。
フランス植民地時代を経て、長い長い幾つもの戦争をくぐり抜け、今は経済成長の真っただ中。ともすれば高い建物やミニホテルに席巻されてしまう大都市中心部ですが、この街特有の遺産を残そうとする調査、取組が1990年代から色んな形で行われて来ています。何がこの街をこの場所たらしめているのか。これから手作業とブレインワーク、頑張らねば。。

絵はそんな36通り地区で見つけたものたち。
フレンチコロニアル様式っぽい手すり・窓のある店舗兼住宅。細かすぎて描き切れませんでしたが、2階部分のファサードには室外機が2つ、それに渡した棚に植木鉢が幾つか、さらに鳥かごまであったりして・・。

間口が狭く、奥が深い(50~60mとか)チューブハウスがぎっしり並び、上にも奥の奥にも人が住み(2階建てなのに住んでる家族は14世帯、とか。どうやって入ってるの??)ただでさえ狭い歩道上には店の陳列がはみ出し、店番をする人がプラスチックの椅子に座り込んでスマホをいじり、朝には生肉や生魚をさばいて売る人、路上で朝ごはんのフォー屋さんが一時的に出店、昼も路上カフェが出たり、チェー屋さんが店を始める。しょっちゅうバイクは路上に入って来るし、物売りの人が天秤棒や自転車やバイクに目いっぱい荷物を積んでうろうろしたり。一方車道は大量のバイク、時にシクロに乗った観光客。夜になるとまた雰囲気は一変。大勢の人人人、が夕方開店の路上レストランでご飯を食べ、時に路上でバーベキューをしたり(!)、風船売りが徒歩でウロウロ、おもちゃの物売りおばちゃんが自転車を押してウロウロ。子ども連れもちょこちょこと見られる。

ものすごいカオス感。常に動き続ける街。


前に、ホーチミンから来ていたベトナム人が夜の横浜を見て「何で日本では道に人がいないの?」と聞いていた。その時は質問の意味がよく分からず、「夜だから・・・?まあでも、人はいるっちゃいると思うけど・・」と答えてみたものの、どうもお互いしっくり来ず。実際訪れて、あ、こういうことね。と思った。今ならどう答えるかなぁ・・

「日本では、歩道は歩くための場所だから」    なのか?

なんだかつまんない気がするのは、なぜだろう。