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しばらくは旧版も残しますが、年内には完全終了の予定です。
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Saori Kashihara's Illustrations
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2014年9月5日金曜日
Le Grand Cahier
早川書房から出版されている文庫本、アゴタ・クリストフ著( 堀茂樹訳)「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」 の三部作の装画を描きました。
1991年に出版された既刊本ですが、9月から始まる「ハヤカワ文庫100冊フェア」の一環として、また第一部の「悪童日記」が映 画化されることになり、カバーが刷新されることとなりました。
内容は戦時中のハンガリーをモデルにした、双子の男の子のお話。
けっこうシビアで孤独な 話なのですが、透徹とした文章に時々差し込まれるユーモアがあり 、「あ笑っちゃった」みたいなことも度々。 続きが気になってすごい勢いで読んでしまいました。
特に1巻目「悪童日記」の文章に心をかなり持ってかれました。こんな文章、あるんや!って感じです。(伝わらない・・)2巻目~3巻目にかけては「えっえっどーゆーこと?!」ってな感じで心持って行かれまくりでした。(伝わらない・・)
もう20年以上前に出た本ですが、訳者の堀茂樹さんがすごく丁寧な仕事をされているように感じられました。原文もこんな感じなのかな、と思わせる、素晴らしい訳だと思います。
書店へはもうじき並ぶようですので、見かけられたら是非お手に取ってみていただければ幸いです!
ちなみに映画の公式ウェブサイトはこちらです → 「悪童日記」公式ウェブサイト
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