2012年11月4日日曜日

dostoyevsky

 + 昨年秋から、ドストエフスキーにはまっています。
  『カラマーゾフの兄弟』から始めて、その冷徹で的確すぎる人間描写のすさまじさに度肝を抜かれ、
  「こんな人間おんのか!?」と思いつつ、「信仰」「本当の罪は何か」「正義と卑劣の間」を彷徨う登場人物から目が離せません。

  『永遠の夫』、『悪霊』、『罪と罰』ときて、今は『白痴』。
  中編の永遠の夫も読みやすかったけど、今まで読んだ3篇の長編に比べて格段に読みやすい。
  ドストエフスキーの体験に基づく死刑囚の気持ちの描写がすごくリアルで、
  個人的な上巻のハイライトの一つ。(本編とはあまり関係ないかもやけど・・)

  カラマーゾフと悪霊、罪と罰は詳細な注釈が一つの読み物になっていて楽しみだったけど、
  今回は注釈がかなり少ないのが少し残念。
  読みやすさともつながると思いますが、注釈はぜひとも設けてほしいものです。
  (江川卓さんの巻末注釈には作品への訳者の猛烈な愛を感じました。)


 + 下の絵は、『白痴』冒頭の汽車のイメージ。
  ワルシャワ・ペテルブルグ鉄道の汽車を探したものの、なかなか見つけられなかったので
  もしかしたら別のものかもしれません・・

  でも、今の電車よりもメカメカしくて、難しかったけど描いていて楽しかったです。


  Locomotive

2012年10月7日日曜日

czech animation

 + 高3の頃に京都のミニシアター「みなみ会館」でチェコアニメ特集が組まれ始めていました。
  最初は上映スケジュールを見るだけでドキドキしていたものの
  やっぱりそれだけじゃ満足できずに遂に見に行ったのが「ぼくらとあそぼう!」(ブチェチスラフ・ポヤル作)。

  たしか「2.5次元の映像」という触れ込みだった。
  新感覚で可愛くて、1965年作でも全然色あせない魅力があって、一回でチェコアニメの魅力に取りつかれました。
  そこからヤン・シュヴァンクマイエル、イジー・トルンカ、カレル・ゼマンら巨匠から
  アウレル・クリムトを始め、新世代特集まで大学時代も通っていました。

 + ドイツ圧政下でチェコ語を使えない中、伝統芸能の人形劇でのみチェコ語を使えた。
  その中で支配者を皮肉るブラックユーモアで民衆を慰めていた、という
  チェコ人形劇・アニメの歴史があるとのこと。
  その背景を持つ1960年代のアニメを100%は理解していないのは承知の上でも、
  あやしいチェコ語の響きや、新世代になっても画面に滲み出てしまう「天然の闇」のような
  雰囲気に惹かれてずっと行きたかった。

 + 2003年に出た雑誌titleのプラハ特集号を握りしめて探索したプラハの街は、
  暗くて重い歴史を記憶する、強烈な切なさと静かな美しさを持った場所でした。 



Travel goods


 + The top image was from the photo I took during my first trip to Prague in 2005.
  When I was 17, I first saw the Czech film in a small alternative film theatre in Kyoto.
  
  I instantly fell in love with the Czech film; two bears playing around,
  they were so cute and the motion was so new and fresh to me,
  even though the film was made in 1965.

 + In addition to the great masters such as Jiri Trnka, Jan Svankmajer, Bretislav Pojar, Karel Zeman,
  when they played new generations such as Aurel Klimt, I went to see them too.
  
 + The heavy and dark background of the country seemed to add the bizarre attraction to all the Czech films.
  So it had been my dream to visit the Czech Republic since 2001.

 + When I finally made it, the city of Prague appealed to me with extreme sentiment in the air,
  tranquil beauty, both probably from the memory of dark and heavy history.

2012年9月1日土曜日

phuket town


 + 明日から仕事でタイに行ってきます。
 
 + 7月にも行ったときにはプーケットとバンコクを訪問しました。

 + プーケットはビーチでなく、歴史的ショップハウス群を保全しているタウンの方で、
  活動に取り組んでいる地元の方にお話を伺いました。
  
  絵はその時に連れて行っていただいた、Chinpracha houseの内部。
  
  福建省の高官子弟が移住してきて建てたSino-Portugueseという、中華・ポルトガルのMIXスタイルのお屋敷です。
  
  建物の中に金魚が泳ぐ池があり、床はポルトガルタイル。
  カーテンや家具などは中華風になっていて、不思議な空間でした。

 + プーケットはマレーシアのペナンとも深い交流があること、
  錫鉱山に出稼ぎに来た中国人、インド人、ムスリム・キリスト教徒などが
  プーケット人と一緒になって仲良く暮らしていたことなど、初めて知ることばかり。
  
  各地に散らばった華僑の力を感じると同時に、色んな人種や信教の人が共存している様を見て、
  (色々あるにせよ)文化圏として「アジアはひとつ」を感じることのできた、貴重な出張でした。


 Chinpracha House in Phuket Town

 + Tomorrow I am going on a business trip to Thailand.

  The picture is from Chinpracha House, Phuket Town where I visited in July.
  The architectural style of the house is called Sino-Portuguese, a mix of Chinese and Western style.
  In the town I interviewed to the local who are involved in conservation activity of
  historical shophouses in the town, and learned Asian culture as a harmony.
  
 + During the trip I learned for the first time that in Phuket there lived Hokkien Chinese,
  Indian, Muslim, Christian and Phuketian in harmony.
  Feeling the vitality of Chinese immigrants all over the Asia, I felt "One Asia" as a cultural mix
  and connectedness with neighbouring countries, something I cannot feel in Japan.

2012年8月21日火曜日

straw hat

 + 既に残暑の季節ですが、ずっと欲しかった麦わら帽子を、夏の初めに買いました。
  日差しが強すぎて日傘の出番の方が多いですが、かぶると気分が上がるのはこちらです。   
 
 

 + 先日、結婚式のウェルカムボードを描かせていただきました。
  男の子の絵を描けなくてこんなに困ったのは初めてでした。

  結局、女の子一人の絵に文字を入れて作成しましたが、今後の大きな課題です。
  逃げないで、しっかり練習しないと。

2012年5月13日日曜日

lovely dish

 + 清澄白河にあるうつわ屋「青葉堂」さんにはまっています。

  小さなお店の中、丁寧に並べられた器は絶妙な値段が付けられていて迷った末に買ってしまいます。
  
  でも外れがない。
  
  この器で食べたジャーマンポテト、筍の中華風炒め煮、水菜サラダ、なんでも美味しく感じられるから、
  後悔のない、良い買い物です。
  
  野菜の美味しい季節になりました。


 New pottery dish, just the right size for everything from German style potatoes,
 fried bamboo shoots with Chinese flavour, Japanese green salad, etc.
 
 It's May, the season for fresh & crisp vetetables :)

2012年4月23日月曜日

pass case


 + 4月から新しい職場になり、東京から海の方へと通っています。
  ずっと使っていつの間にかどろどろになってしまった定期入れ。
  
  形が気に入ってたこともあり、なかなか捨てられません。
  こういうものは、しばらく置いて心が離れるのを待つ。




my favourite pass case which I cannot throw away...